こんにちは。龍之介です。
札幌市内も、物件数が民泊新法施行前の数に近づきつつありますね。
リスティング数1000件も、すぐに到達するのではないでしょうか?
競争が激しくなって来たと感じる今日この頃です。
本日はコラム、のような内容です。
airbnbは食事サービスがない
airbnbの名の由来、それはbed&breakfastの、breakfastがないことを表しています。
つまり、bedだけを提供するよ、ということ。
ご飯は自分で作るなり、食べに行くなりしてね、ということ。
この仕組みは非常に画期的でした。これまでの宿泊施設というと、食事もセットで提供できることが前提と捉えられていました。ホテル、旅館、民宿。どれもご飯を提供しているのが一般的。その常識故に、食事を提供せず寝床だけ貸す素泊まりであり尚且つ住宅、というairbnbの仕組みは、考えられていたようで、日本では全く想定されていない内容でした。
宿泊施設を運営するハードルがグンと下がり、民泊のプレイヤーも増えて来ました。airbnbの仕組みも馴染んで来たように思えます。
また、最近では食べログやテリヤキ等の飲食店評価プラットフォームが浸透し、instaglamではフォローする人のオススメがピックアップされ、行きたい飲食店をいくらでも候補として挙げられる時代となりました。旅行先で人気のお店に行くことは、旅行の中でも一つの楽しみでしょう。どれだけ仲間に対して、リア充であるかを発信できるか、インスタ映えする写真をUPできるか、これが世界中の若者の行動動機であり、食事をするところを選ぶ基準です。
であれば、airbnbのようなサービスは画期的であるかと思います。食事は外で取るので。また、コンビニエンスストアに行けば、研究部門が試行錯誤を重ねて生み出した美味しい惣菜もたくさんあります。
もはや、食事を宿泊施設で取る必要はないのです。飲食店で良いのです。おそらく、今後は朝食を提供する飲食店が増えてくると思います。今は民泊の朝食をコンビニ、もしくは宿のキッチンが寡占してますから。
どこでも食事の取れるようになった時代、宿泊施設に食事は必要ないのです。
airbnbの食事は、ホストの情報が埋める
上記で私は、飲食店のクオリティが上がり、写真映えする飲食店への需要が若者を中心に高いことをお伝えしました。ですが、全員が自分自身で飲食店を選び、行動しているのでしょうか?実は、よっぽど拘りのある人や、既に情報を知っている層を覗き、特に海外airbnbユーザーは、現地の人にオススメを聞きたがっています。どの飲食店で食事を取れば良いか?オススメはどこか?
ここで、ホストの活躍する場面です。現地の人からの視点、情報を伝えてあげることができます。そこで美味しいご飯を食べ、写真映えを実現することができれば、ゲストはホストへ感謝します。
なぜ、ここまで情報が多いこの時代に、ゲストはホストにオススメを尋ねるのでしょうか?
その答えは、逆説的ではありますが、情報が多すぎるからです。エンドユーザーは、情報過多に疲弊しています。選ぶことに疲れているので、信用できそうなairbnbホストに尋ねるのです。
最近では、不動産賃貸においても、飲食店選定においても、レコメンドサービスが増えて行きています。特に情報量、お店の絶対数の多い関東圏で。情報過多の時代にフィットしたサービスのように思えます。
ホストは、ゲストへレコメンドを提示するだけで、十分なおもてなしになるのです。
airbnb→bnbへの回帰
ホストの役割の一つは、ゲストに情報を伝えることであるとお伝えしました。
僕は今後、airbnbは、bnbへと回帰していくと思います。飲食店、体験提供者、移動手段提供者などと提携することで。
宿で食事を提供しなくとも、飲食は飲食のプロにお願いすればいいのです。
そういったことを含めて、僕はairbnbはb&bへ回帰して行くべきだと思っています。
地域を巻き込んで、airbnbをb&bへ進化させるということです。
最近、ビジネスにおいては、外注することが容易になりました。クラウドワークス等を利用し、自社にないスキルを第三者に外注することができるのです。
airbnbホストもクラウドワークスと同じような役割を担うべきだと感じています。
飲食店、体験、移動手段は、ホストが提供する必要はありません。外注するのです。外注先のアテンドを、ホストが行うだけです。
それが今後は、ガイドブックだったり、クーポンだったり、形となって現れて行くべきと考えています。ゲストに頼られるホストが、ゲストの旅行をプロデュースすることは、一つの良い形だと考えています。
今後生き残れるairbnbホストは、このようなサービスを提供できることが一つ挙げられるかもしれません。
ホストが、トリッププロデューサーになることで、airbnbを、b&b、いや更に味を加えたものに料理し、ゲストを喜ばせることができると感じています。
ゲストは、選択することに疲れています。
優れたものを、ホストが提供すべきです。
以上、オピニオン記事です。